ハセヤンと石窯を作ろう!
2010.07.04 |Category …活動報告
榎本です。
大変遅くなりましたが、昨年12月13日に開催した
石窯作りワークショップの様子をお知らせします。
こちらは、同じ日に行った屋根づくりワークショップと
同時並行で行いました。
参加者の皆さんにも、それぞれのワークショップを
交互に体験していただきました。
まずは、石窯を作る場所を地ならしして作ります。
小型のショベルカーでどんどん足場が出来ていきます。
↑今日の作業場所を作っていきます。
足場と石窯の入り口付近を作り、準備が出来たので、
さっそく今日の講師長谷川さんから作業の説明です。
長谷川さん(通称ハセヤン)は、長野県原村にある
カナディアンファームを経営しておられ、
廃材を使った建築物を作る方としてとても有名です。
↑ハセヤンから作業の説明がありました。
石窯の入り口付近を低く作ると、作るときにも、
また出来た後に石窯で料理を作るときにも、
作業が大変になるので、高さをある程度つけておきます。
↑入り口の高さを決めながら、作業を進めます。
入り口部分にはレンガを4丁使い、
完成後しばらくしてからモルタルで固めました。
↑入り口はここに決まりました!
入り口の位置が決まったら、基礎作りです。
ぐり石を敷き詰めて基礎部分を固めていきます。
↑しっかりと敷き詰めて基礎を作ります。
石窯は山のきわに作ることになるので、
雨水が流れ込まないようにシートを張ります。
↑雨水から石窯を守ります。
上から土をかぶせて踏みながら固めます。
たくさんの人が一度に作業する場合は、
リズムを取りながらすると動きやすいです。
奥にいるのがリズム担当。楽しい現場です。
↑ドラム担当も楽しそうです♪
土が固まったら、次は蓄熱材を並べていきます。
蓄熱材のパーライトが割れないように注意しながら、
土、砂利、パーライト、塩が混ざったものを
敷き詰めていきます。
↑丁寧に敷き詰めていきます。
石窯の底に棚板を並べていきます。
縦に石を積んだのは、パーライトが棚板に
押し潰されないようにするためです。
↑入り口には耐火レンガを4丁。
石窯の底の部分が出来上がったら、
次は周りの組み立てに取り掛かります。
入り口のレンガをアーチ状に組むために、
アーチの両脇を石で固定しておいて、
一段目を組んでいきます。
ここからは耐火レンガを使っていきますが、
つなぎの粘土はどんどん使っていきます。
熱が漏れるとせっかくの石窯が台無しです。
入り口のアーチは大きすぎると組むのが大変、
小さすぎると大きな料理が作れません。
ギリギリの30cmで組み立てていきます。
上と下からハンマーで叩いて調整します。
ここでもリズムが大切です。
↑絶妙なバランスが要求されます。
二段目、三段目とどんどん組んでいきます。
レンガを組んだら、外に広がらないように
外側を石で固定していきます。
そして、レンガと石の間には先ほどと同じく
蓄熱材のパーライト、土、砂利、塩。
用意していた石がどんどん減っていきます。
石窯の内部は45cm以下にします。
あまり大きいと熱の伝わりが悪くなり、
料理を始めるのに時間がかかってしまいます。
煙突は、棚板を使っててっぺんに作ります。
まるで侍のちょんまげのよう。
ハセヤンは、火入れの間も煙突が気になるようで、
色々と手を加えてくださいました。
↑煙突は個性的なデザイン!
最後に入り口のアーチを修正して完成。
無事に火入れも終え、パンとピザを焼きました。
↑ついに、石窯に火が入りました!!
↑初の料理は、パンとピザでした!
これまた、榎本と藤田は作業の補助をしていたため、
全く作業に関わることができませんでした。
しかし、石窯作りのために来てくださった皆さんのほか、
屋根づくりワークショップの参加者の皆さんにも、
石窯作りを楽しんでいただけて良かったです。
また、石窯作りのために耐火レンガをご提供いただいた
日本耐酸壜工業株式会社の堤社長にお礼申し上げます。
今回の講師ハセヤンの経営するカナディアンファーム、
耐火レンガをご提供いただいた日本耐酸壜工業については、
以下のサイトをご覧ください。
◆カナディアンファーム◆
http://www.go-canadianfarm.com/
◆日本耐酸壜工業◆
http://www.taisanbin.co.jp/
文章:榎本