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かみいしづ古民家再生プロジェクト

古民家再生プロジェクトは,岐阜県大垣市上石津町にて茅葺き民家の改修とその後の活用,田舎暮らし体験を行うために様々な活動をしています!

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2010年度のご報告

こんにちは、榎本です。大変ごぶさたしております!
さて、ずいぶん時間が空いてしまったわけは、
最近「かみいしづ古民家再生プロジェクト」としての
活動がされていないからに他なりません。

実は、2010年度は大垣市のNPO法人緑の風の名義で、
岐阜県博物館との協働事業を実施していました。
メルマガを送付させていただいている皆さんには、
何度かメールにてお知らせさせていただいた内容です。

事業自体は、かなりの紆余曲折や我々の不手際もあって、
難航しながらも何とか年度内の事業を完了した次第です。
2011年2月には、JR岐阜駅前のじゅうろくプラザにて、
成果報告会を開催することもできました。
一緒に事業に取り組んだ中津川市、関市の皆さんとも、
交流の機会や今後のネットワークを作ることができました。
事業については、以下のサイトに掲載されておりますので、
そちらをご覧いただければと思います。

岐阜県博物館ウェブサイト
http://www.gifu-kenpaku.jp/infomation/3421

IMG_0213.jpg

















しばらくは、プロジェクトとしての活動は休止させていただき、
本業に専念することにしたいと思います。
西濃各地での取り組みや、茅葺きに関する調査、見学、
また他地域での活動への参加などさせていただきますので、
お見掛けの際にはぜひお声がけいただければと思います。

それでは、またお知らせなどあれば掲載させていただきます。
ひとまず、これまで本当にありがとうございました!!


榎本、藤田
 

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上石津のふるさとの味に親しもう!

藤田です。
大変大変報告が遅くなりました。
2010年1月24日に開催した
「上石津のふるさとの味に親しもう!」について報告します。

このイベントは、
上石津で昔から食べられているものを、
地元ならではの食べ方でお料理し、
おいしく食べてしまおう!というイベントです。
今回は、上石津産の食材を
地元のお母さんたちに教えてもらいながら
楽しく!そしておいしく!お料理しました。
当日は地元の方も含め17名が参加していただきました。
参加者の皆さんの楽しいお料理の様子を報告します。

この日お世話になったのは、
上石津町時地区の「美里会」のお母さんたちです。
上石津のおいしいお料理を教えていただく先生です。

そして、今回の食材は上石津産の
イノシシ、ジネンジョ、シイタケ、ソバ、お米です。
上石津では日常的に食べられていたものばかりを集めました。
これらの食材を、
ボタン鍋、ジネンジョのとろろご飯、ソバ掻き、シイタケの包み焼き
へと変身させます。

いよいよ、お料理開始です!

●ボタン鍋●
今回、ボタン鍋に使うイノシシは上石津で捕獲されたもの。
他のものとは違ったおいしさだそうです。
大きなダイコン、ゴボウ、ニンジン、そしてイノシシのお肉を切って、
大きなお鍋でぐつぐつ・・・

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↑きれいに洗えたかな?

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↑大きなダイコン、切るのが大変!

●ジネンジョのとろろご飯●
ジネンジョは上石津では昔から食べられていたそうですが、
現在では多くは取れないため、
早くから予約をしておかなければ手に入れられないものになっているそうです。

その長~いジネンジョをとろろにします。
きれいに土を洗い流した後、すり鉢でひたすらすります。
普通のヤマイモと違ってとても粘りが強いとろろになります。
ねばねばというより、もちもちした感じです。
途中で卵を加えて棒で混ぜます。
粘りというよりも弾力があり、とても力のいる作業です。
お母さんは軽快に混ぜていきますが、
なかなか真似することができません。

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↑がんばってとろろを作ろう!

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↑さすがお母さん!

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↑たくさんのとろろができました!

●ソバ掻き●
ソバは上石津のきれいな水や風土に育まれたもの。
無農薬・無化学肥料で栽培したものを
地元の方が提供してくださいました。
そのソバ粉を加熱し、少しずつ水を加えて練ります。
焦げ付かないように気をつけながら練っていきます。
少し粘りが出てきたら、手で好きな形を作り、茹でて完成です。

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↑焦げないように気をつけて!

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↑丸や雫、ハートや星などいろいろな形ができあがりました。

●シイタケのホイル包み焼き●
シイタケは昔から盛んに栽培されているそうです。
肉厚で大きなとってもおいしそうなシイタケです。

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↑アルミホイルに包んで蒸し焼きにします。

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↑あぁ~、いい香り~。

そしていよいよ、待ちに待ったご飯の時間です。
お皿に盛り付けて、テーブルに並べて・・・
いただきま~す!

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↑上石津のごちそう!

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↑手を合わせていただきます!

大切な命、自然の恵みを大切に、みんなで残さずいただきます。
今日もたくさんの命にありがとう!

この日は岐阜新聞、中日新聞の方が取材に来てくださり、
後日新聞の載せていただきました。
ありがとうございました。

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↑参加者の皆さんとの記念写真。

地元のご飯を食べると、その地域の環境や生活について
知ることができて、またおいしくて一石二鳥ですね!
一日お疲れさまでした。


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NPO研修会にて石窯のお披露目!

こんにちは、榎本です。

記事の更新が遅いままで申し訳ありませんが、
昨年12月に実施した西濃環境NPOネットワークの
研修会の様子をお知らせします。
前回の記事にて完成した石窯のお披露目を行った
記念すべき研修会でした。


まずは、研修会のある12月26、27日に向けて、
石窯への火入れ、試し焼きを行いました。
石窯の完成後、2度ほどの火入れで乾燥させ、
12月20日についに石窯での試し焼きをしました。

前回の石窯作りワークショップに始まる石窯活用の
イベントは、新しく設立された「NPO法人緑の風」の
事業の一つとして実施されたものです。
榎本もこの法人に理事として関わっております。
この日は、緑の風の会員である鍵谷さんにお願いして、
パンやピザの準備、作り方の指導をして頂きました。

まずは、パンを焼きました。
火が強すぎたため、焦げてしまいました。
パンの表面に卵を塗ると蒸発が抑えられてふっくらと
仕上がるそうですが、焼き焦げができる欠点があるとか。


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↑ジャム、クリーム、あん、レーズンなど種類は様々!


次は、ピザです。
ピザはあっという間に焼けてしまいます。
最初にピザ、そして窯の奥に残ったおきを利用して、
後半戦でじっくりパンを焼くのがいいかも知れません。

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↑ピザはあっと言う間に焼けました♪

 

そして、ついに訪れた研修会の日です。
12月26日は、緑の村公園の奥養老にて懇親会、
翌日は朝から役員会と研修会がありました。
その間、20日にもお世話になった講師の鍵谷さんに
作り方の指導や天然酵母の説明を頂きながら、
せっせと研修に来られた皆さんの食事を作りました。

そのため研修会で地元団体の方からのお話を聞けず、
大変申し訳なく思っております。
しかし努力の甲斐あって、研修会参加者の皆さんからは
「とても美味しかった」などの言葉を頂きました。

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↑すっかり貫禄のついた石窯くんです。


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↑試し焼き同様、美味しいピザが焼けました!


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↑パンは試行錯誤。でも美味しくできました☆


何度も講師としてパンの準備をして頂いた鍵谷さん、
本当にありがとうございました。
これからも色々な方に石窯を利用して頂いて、
美味しい思い出を作って欲しいものですね。

石窯の利用については、緑の村公園にお問い合わせ下さい。


◆大垣市かみいしづ緑の村公園◆
http://www.mirai.ne.jp/~k-midori/

◆西濃環境NPOネットワーク◆
http://www.ibigawamizueco.jp/kankyo/


文章:榎本

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ハセヤンと石窯を作ろう!

榎本です。

大変遅くなりましたが、昨年12月13日に開催した
石窯作りワークショップの様子をお知らせします。
こちらは、同じ日に行った屋根づくりワークショップと
同時並行で行いました。
参加者の皆さんにも、それぞれのワークショップを
交互に体験していただきました。

まずは、石窯を作る場所を地ならしして作ります。
小型のショベルカーでどんどん足場が出来ていきます。

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↑今日の作業場所を作っていきます。

足場と石窯の入り口付近を作り、準備が出来たので、
さっそく今日の講師長谷川さんから作業の説明です。
長谷川さん(通称ハセヤン)は、長野県原村にある
カナディアンファームを経営しておられ、
廃材を使った建築物を作る方としてとても有名です。

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↑ハセヤンから作業の説明がありました。

石窯の入り口付近を低く作ると、作るときにも、
また出来た後に石窯で料理を作るときにも、
作業が大変になるので、高さをある程度つけておきます。

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↑入り口の高さを決めながら、作業を進めます。

入り口部分にはレンガを4丁使い、
完成後しばらくしてからモルタルで固めました。

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↑入り口はここに決まりました!

入り口の位置が決まったら、基礎作りです。
ぐり石を敷き詰めて基礎部分を固めていきます。

IMG_0198.jpg












↑しっかりと敷き詰めて基礎を作ります。

石窯は山のきわに作ることになるので、
雨水が流れ込まないようにシートを張ります。

IMG_0199.jpg












↑雨水から石窯を守ります。

上から土をかぶせて踏みながら固めます。
たくさんの人が一度に作業する場合は、
リズムを取りながらすると動きやすいです。
奥にいるのがリズム担当。楽しい現場です。

IMG_0200.jpg












↑ドラム担当も楽しそうです♪

土が固まったら、次は蓄熱材を並べていきます。
蓄熱材のパーライトが割れないように注意しながら、
土、砂利、パーライト、塩が混ざったものを
敷き詰めていきます。

IMG_0206.jpg












↑丁寧に敷き詰めていきます。

石窯の底に棚板を並べていきます。
縦に石を積んだのは、パーライトが棚板に
押し潰されないようにするためです。

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↑入り口には耐火レンガを4丁。

石窯の底の部分が出来上がったら、
次は周りの組み立てに取り掛かります。
入り口のレンガをアーチ状に組むために、
アーチの両脇を石で固定しておいて、
一段目を組んでいきます。

ここからは耐火レンガを使っていきますが、
つなぎの粘土はどんどん使っていきます。
熱が漏れるとせっかくの石窯が台無しです。 

入り口のアーチは大きすぎると組むのが大変、
小さすぎると大きな料理が作れません。
ギリギリの30cmで組み立てていきます。

上と下からハンマーで叩いて調整します。
ここでもリズムが大切です。

IMG_0225.jpg












↑絶妙なバランスが要求されます。

二段目、三段目とどんどん組んでいきます。
レンガを組んだら、外に広がらないように
外側を石で固定していきます。
そして、レンガと石の間には先ほどと同じく
蓄熱材のパーライト、土、砂利、塩。
用意していた石がどんどん減っていきます。

石窯の内部は45cm以下にします。
あまり大きいと熱の伝わりが悪くなり、
料理を始めるのに時間がかかってしまいます。 

煙突は、棚板を使っててっぺんに作ります。
まるで侍のちょんまげのよう。
ハセヤンは、火入れの間も煙突が気になるようで、
色々と手を加えてくださいました。

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↑煙突は個性的なデザイン!

最後に入り口のアーチを修正して完成。
無事に火入れも終え、パンとピザを焼きました。 

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↑ついに、石窯に火が入りました!!


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↑初の料理は、パンとピザでした!

これまた、榎本と藤田は作業の補助をしていたため、
全く作業に関わることができませんでした。
しかし、石窯作りのために来てくださった皆さんのほか、
屋根づくりワークショップの参加者の皆さんにも、
石窯作りを楽しんでいただけて良かったです。

また、石窯作りのために耐火レンガをご提供いただいた
日本耐酸壜工業株式会社の堤社長にお礼申し上げます。


今回の講師ハセヤンの経営するカナディアンファーム、
耐火レンガをご提供いただいた日本耐酸壜工業については、
以下のサイトをご覧ください。

◆カナディアンファーム◆
http://www.go-canadianfarm.com/

◆日本耐酸壜工業◆
http://www.taisanbin.co.jp/


文章:榎本

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屋根づくりワークショップ~屋根葺き編

榎本です。

またまた遅くなりましたが、イベントの報告です。
12月12・13日に開催した屋根づくりワークショップのうち、
2日目に行った屋根葺き体験についてのお話です。


まず、昨夜の続きから。
夜も遅くなった頃、明日の石窯づくりの講師である
カナディアンファームのハセヤンが到着します。
同じくカナディアンファームでパンを焼いておられる
職員さん(と言うより、職人さん?)もご一緒でした。

DSCF3253.jpg












↑一緒に男結びに挑戦してもらいました!


ここで、東京の吉水というとても素晴らしい旅館の職員さんが
わざわざこのイベントに参加するために来られるということで、
深夜の到着に備えて数人で地域づくりについて語らいました。
結局、吉水のお二人は高速の渋滞でまさに拘束されてしまい、
上石津へは翌朝の到着になってしまったのですが、
無事にこちらまでお越しいただけて幸いでした。


さて、二日目の作業について杉山さんから説明です。
昨年刈り取って乾燥させておいたススキの束を運び出し、
使いやすい長さに切り揃えて屋根まで運び上げます。

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↑お隣の愛知県から参戦されたお二人は手馴れたもの!


そして、屋根の上での作業についても説明があります。
今回もこれまで同様、傷んだ部分を抜き取って補充する
「差し茅」という方法で屋根葺きをすることにしました。

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↑初めての方も多く、皆さん興味深々です。

足場に上がれる人数には限界があるため、交代制になりました。
手の空いている人は、屋根葺きと茅の切り揃えを交互に行いつつ、
同じく緑の村公園内で行っている石窯作りにも参加して頂きました。
石窯作りの様子については、次の日記でご紹介します。

DSCF3262.jpg












↑一度に上がれるのはこれくらい。皆さん頑張りましょう!

屋根葺きの方法については、以前のイベントと全く同じで、
古くなった茅をめくって抜き取り、新しい茅を差すものです。
前回のイベントで軒先と一段目が既に終わっているので、
今回は新しく吊り足場を作って、二段目に取り掛かります。
ここで、針の出番です。押さえ竹を固定するだけでなく、
吊り足場を作る時にも大活躍の道具なんですね。

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↑屋根の裏側に出てきたわら縄をさばきます。

吊り足場が出来たら、あとはひたすら差すのみ!
一度作業に没頭すると、楽しくて手が止まりませんね。
と言いつつ、実はスタッフの榎本と藤田は、
朝ごはん、昼ごはんの準備や当日の会計、
イベントの写真撮影などに追われているうちに
気が付けばイベントがほぼ終わっているという状態でした。
参加者の皆さんに満足して頂けたのは非常に嬉しいですが、
自分たちが屋根に触れなかったのは予想外でした!

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↑今回差した部分だけ色が違うのが分かりますか?

そして、今回のイベントのとても良かったところは、
屋根葺きや茅刈りに関心のある人たちだけではなく、
色々な分野の方にご参加いただけた点です。
その中でも、茅葺き屋根に巣を作るハチについて
研究や調査をされているグループの方にご参加頂き、
作業の合間に説明などをして頂きました。

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↑西日本でハチの調査をされている矢代さん。

これまで、茅場にはカヤネズミやモズ、昆虫など、
そして屋根の中にも多くの生き物が住んでいることなどを
このブログでもいくつか紹介させて頂きましたが、
今回はまた新たな生き物「ハチ」の発見がありました!
そう言えば、二年ほど前に屋根の周りをハチが飛び交っており、
手を付いた場所に偶然いたハチに刺された事を思い出しました。
茅葺き屋根にはかなりの種類のハチが生息しているそうですが、
土で蓋がされたススキの茎を縦に切り開くと、
餌として貯めた花粉がたっぷり入った巣が見付かりました。

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↑餌の花粉。土で幾層にも部屋が仕切られている。

茅葺き民家を守り伝えていくということは、
単純に人間の住みかを守っていくというだけではなく、
身の回りにいるたくさんの生き物たちの住みかも
同時に守っていくことに繋がると改めて実感しました。
そして、これまではネット上で情報のやり取りをしていた
ハチ研究グループのメンバーの皆さんが、
このイベントを通じて初めて面識を持ったというのも
茅葺き民家という場所が持つ魅力なのかも知れません。

DSCF5164.jpg












↑屋根はようやく真ん中が見えてきたころ。

まだまだこの屋根を修理するには時間が掛かりますが、
集いの場、そして地域資源の活用の場として、
色々な形で活用していくことが出来ればと思います。
今年のイベントはこれで終わりとなりましたが、
新しい年も茅葺き民家と共に歩んでいければと思います。

関係者の皆さん、一般参加者の皆さん、
そしてイベントの様子を見に来て下さった地元の皆さん、
本当にありがとうございました!
次回も、楽しいイベントにしましょう♪

DSCF5148.jpg















今回お世話になった杉山さんのお仕事については、
以下のサイトをご覧ください。

◆飛騨かやぶき◆
http://www.hida-kayabuki.jp/index.html

文章:榎本

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