屋根づくりワークショップ~茅刈り編
2010.01.24 |Category …活動報告
榎本です。
遅くなりましたが、昨年の12月12・13日に開催した
「屋根づくりワークショップ」の様子を報告します。
今回は、茅刈りと屋根葺きを二日続けて行いましたが、
まずは茅刈りについてご紹介したいと思います。
この日は、16名の方が参加されました。
まずは、茅葺き民家についての説明です。
明日はここで屋根葺きを行うのですが、
ひとまずこちらは置いておいて、茅場に移動です!
茅場は、上石津町内の耕作放棄地を利用しており、
ここでの茅刈りは今回で三年目になります。
ススキも茅刈りの回数を重ねるに従って
次第に良くなってはいるのですが、
今年はやや栄養分が多かったのか質は低めでした。
今回も、講師は荘川から杉山さんに来て頂きました。
茅刈りについての留意点などの説明です。
説明が終わったら、さっそく茅刈り開始です。
毎年協力頂いている地元団体の方も参加しての作業です。
↑鎌の扱い方など留意点の説明をします。
地元の方、緑の村公園の職員さんも交えると、30人近く。
どんどんススキが刈り取られていきます。
お昼ごはんを食べて力を付けたあとも作業を続け、
3時頃には約200束のススキを刈り取ることができました。
↑大人数で刈り取ると、あっという間です!
↑たくさんあったススキがもうなくなりました。
あいにく、前の日まで長雨が続いたためススキが湿っており、
束ねずにしばらく茅場で乾燥させることにしました。
ただし、せっかく今回参加して頂いた皆さんに
ススキの管理方法を体験してもらいたいということで、
茅ニウ(各地で呼び名は様々)をいくつか作りました。
↑茅ニウを作るために、ススキの束を作ります。
↑簡単そうに見えて、コツがいる作業です。
↑水が入らないよう、てっぺんを強く縛ります。
毎年、茅刈りの際にはカヤネズミの巣が見付かりますが、
今年は三年間で一番多く巣を見ることができました。
正確な数は分かりませんが、見付けただけでも10個以上。
一年目、二年目は数個しか見付からなかったので、
そう考えるとかなり大きな違いです。
茅場の管理は、生き物の住みかを作るという意味でも
大きな役割を果たしていることが分かります。
↑カヤネズミはどこかへ行っているようです。
そして、作業終了後は茅葺き民家で晩ご飯。
今回は岐阜、愛知、滋賀の様々な活動をしている方が
上石津へと集まって下さりました。
日頃の活動についての情報交換などを行い、
明日の屋根葺き作業で使う「男結び」の練習をしつつ、
歓談しながら夜は更けていくのでした。
↑皆さん熱心に男結びを覚えていました。
さて、翌日の屋根葺き作業はどうなるでしょうか。
次回をお楽しみに!
文章:榎本
徳山のくらしを体験しよう
2010.01.21 |Category …活動報告
藤田です。
とても報告が遅くなりました。
昨年の11月22日に岐阜県百年公園で行われた
“徳山のくらしを体験しよう”というイベントに行ってきました。
このイベントは
旧徳山村で食べられていた地獄うどんを体験することです。
地獄うどんはトウガラシがたっぷり入った
体がとても温まるお料理です。
↑囲炉裏で火を焚いてほっかほか!
詳しくは下記のブログで報告していますので
そちらをご覧ください。
◆農村計画学研究室 近況報告◆
http://ruplan.blog.so-net.ne.jp/2010-01-21
丹波市の茅葺きカフェに行きました!
2009.12.26 |Category …活動報告
先月11月20日、兵庫県丹波市青垣町にある
茅葺き民家のカフェ「genten」に行ってきました。
ここは、以前にも何度か訪れたことのある民家で、
兵庫県内で第一号の有形登録文化財に
指定されています。
↑「cafe genten」の外観です!
最初に伺った時には、屋根の葺き替え作業中、
そして二度目は夜のライトアップイベント、
そして遂に今回はカフェとして営業が始まった民家に
お邪魔することが叶ったのです。
店内は、ゆったりとした空気が流れる落ち着いた場所で、
茅葺き民家の良さを存分に味わうことができました。
↑畳の間の他に、机と椅子がある板の間でも食事ができます。
カフェオーナーの蘆田さんともしばらくお話をし、
経営上の苦労やこれまでの経緯などを伺いました。
お店の経営には大変な部分も多くあるとは思いますが、
口コミでどんどんお客さんの輪が広がり、
この素敵なお店が賑わっていく過程をお聞きすると、
茅葺き民家の活用について新たな可能性も見えてくるのでした。
↑お店の看板商品、ふわふわオムライス。
これまで岐阜県内、特に西濃地域の茅葺き民家を見て、
指定文化財としての文化財の保存には限界がある、
と感じるようになってきました。
この「genten」や先に紹介した「吉水」のような活用方法は、
茅葺き民家や古建築を残す新しい方策のように思うのです。
「genten」の裏にある山には、もやしのような木が並んでいました。
ここも、かつては林業や茅の刈り取り作業が行われ、
地域の重要な資源獲得の場であったと地元の方に伺いました。
この茅葺き民家が守り、そして育てられていく過程で、
背後にある山や周辺にある田畑が同時に守られ、
地域の資源が循環する仕組みが再び蘇ることを願います。
↑背後に山を抱える茅葺き民家。
「genten」からの帰りにたまたま見付けた茅葺き民家も、
周辺の環境との調和を目指した公園に建てられており、
またゆっくり訪れてみたいと思う場所でした。
↑丹波並木道中央公園の茅葺き民家。
今回訪問した施設については、以下をご覧ください。
◆カントリーライフ cafe genten◆
http://meron123.blog50.fc2.com/
◆兵庫県立丹波並木道中央公園◆
http://www.tambanamikimichi.info/
文章:榎本
本巣民俗資料館へ行ってきました。
2009.11.12 |Category …活動報告
藤田です。
だんだん寒くなり,そろそろ雪の季節ですね。
今年は雪だるまにかまくら・・・
雪を楽しみたいです♪
10月9日に岐阜県本巣市にある
本巣民俗資料館へ行ってきました。
本巣市役所のお隣にある民俗資料館には,
屋根を鉄板で覆った茅葺き民家が建っています。
↑旧徳山村から移築された民家です。
詳しくは下記のブログで報告していますので
そちらをご覧ください。
◆農村計画学研究室 近況報告◆
http://ruplan.blog.so-net.ne.jp/2009-11-12
中池公園へ行ってきました。
2009.10.24 |Category …活動報告
9月16日に岐阜県関市にある
中池公園へ調査に行ってきました。
関市の北部にある緑豊かな中池周辺に
整備された公園です。
その公園の中には,自然と溶け合うように
一軒の茅葺き民家が建っています。
↑茅葺き民家はどこでしょう!
詳しくは下記のブログで報告していますので
そちらをご覧ください。
◆農村計画学研究室 近況報告◆
http://ruplan.blog.so-net.ne.jp/2009-10-24