ススキですだれ作り
2008.09.12 |Category …活動報告
榎本です。
2007年度までの活動報告が一通り終わりましたので,
ようやく2008年度の活動記録を更新できるようになります。
今回は,2008年4月19日に開催したすだれ作りのご紹介です。
去年の12月に刈り取ったススキが乾燥してきましたので,
ススキを使ってすだれを作ることになりました。
実はちょうどこの頃,上石津町内にあった千珠ぼたん園が閉園し,
そのぼたんが緑の村公園に移植されることになりました。
古民家のすぐ前にあった敷地を利用してぼたん園が作られ,
そのぼたん園の周囲をススキすだれで囲む計画です。
まずは,職員さんにすだれ編みに使う道具の使い方を教わります。
そもそもすだれの編み方を知らない参加者ばかりなので,
この時点から知らないことの連続です。

↑すだれの編み方を教わります。
すだれ編みの時に使う台はとても簡単な仕組みで,
切り込みが入った横棒と足だけで出来ています。
横棒に対して垂直の切り込みにおもりつきのひもを掛け,
横棒の長さより少し短めに切り揃えたススキを台に乗せます。
ひもを横棒の手前側と奥側に行き来させては新しいススキを乗せると,
台に乗せたススキに8の字にひもが架かって編まれるというものです。
文章で説明するととても難しいのですが,
実際に作業してみると,「こんな単純な作業ですだれは編めるんだ!」と,
素直に感動してしまいました。

↑ある程度編むと慣れてきたのか,作業がはかどり出します。
覚えてしまえば簡単なすだれ編みですが,同じ作業の繰り返しで,
何だかみなさん作業に没頭してしまったようです。
雑談をしながらでも作業ができる楽しいものなので,
雨や雪で外での作業が出来ない日などには,
みんなで集まって作業をすると面白いのではないでしょうか。

↑出来た部分は少しずつ手前に引き出していきます。
ある程度の長さになったら,最後のススキは竹に変えて編み終わりです。
書き忘れましたが,最初の一本目も同じように竹で編んでおきます。
出来上がってから見ると,思ったよりも隙間が…など目立ってきます。

↑今回は曲がったススキを多く使ったため,隙間が多いです。
普段やり慣れないすだれ編みを体験したことは,
作業の楽しさとともにその大変さを知ることにもなりました。
中国産のすだれがホームセンターで198円で売られているのを見ると,
なぜこの価格で生産できるのだろう,と
あちらでの賃金の安さを感じずにはいられません。
これからの時代に必要なものは,安い商品ではなく,
自国の問題は自国で解決できる,地域で解決できる
社会の仕組みを作り直すことだと思います。

↑過去への執着ではなく,ここで新たな生き方を考えたいです。
今回は,スタッフ2名,参加者3名の少人数でのイベントでしたが,
こうして少しずつ上石津や緑の村公園,そしてこの古民家の良さを
知ってもらうことができるのはとても嬉しいことです。

↑作られたすだれはぼたん園の囲いになりました。

↑参加された皆さん,ありがとうございます!
書き込み:榎本
2007年度までの活動報告が一通り終わりましたので,
ようやく2008年度の活動記録を更新できるようになります。
今回は,2008年4月19日に開催したすだれ作りのご紹介です。
去年の12月に刈り取ったススキが乾燥してきましたので,
ススキを使ってすだれを作ることになりました。
実はちょうどこの頃,上石津町内にあった千珠ぼたん園が閉園し,
そのぼたんが緑の村公園に移植されることになりました。
古民家のすぐ前にあった敷地を利用してぼたん園が作られ,
そのぼたん園の周囲をススキすだれで囲む計画です。
まずは,職員さんにすだれ編みに使う道具の使い方を教わります。
そもそもすだれの編み方を知らない参加者ばかりなので,
この時点から知らないことの連続です。
↑すだれの編み方を教わります。
すだれ編みの時に使う台はとても簡単な仕組みで,
切り込みが入った横棒と足だけで出来ています。
横棒に対して垂直の切り込みにおもりつきのひもを掛け,
横棒の長さより少し短めに切り揃えたススキを台に乗せます。
ひもを横棒の手前側と奥側に行き来させては新しいススキを乗せると,
台に乗せたススキに8の字にひもが架かって編まれるというものです。
文章で説明するととても難しいのですが,
実際に作業してみると,「こんな単純な作業ですだれは編めるんだ!」と,
素直に感動してしまいました。
↑ある程度編むと慣れてきたのか,作業がはかどり出します。
覚えてしまえば簡単なすだれ編みですが,同じ作業の繰り返しで,
何だかみなさん作業に没頭してしまったようです。
雑談をしながらでも作業ができる楽しいものなので,
雨や雪で外での作業が出来ない日などには,
みんなで集まって作業をすると面白いのではないでしょうか。
↑出来た部分は少しずつ手前に引き出していきます。
ある程度の長さになったら,最後のススキは竹に変えて編み終わりです。
書き忘れましたが,最初の一本目も同じように竹で編んでおきます。
出来上がってから見ると,思ったよりも隙間が…など目立ってきます。
↑今回は曲がったススキを多く使ったため,隙間が多いです。
普段やり慣れないすだれ編みを体験したことは,
作業の楽しさとともにその大変さを知ることにもなりました。
中国産のすだれがホームセンターで198円で売られているのを見ると,
なぜこの価格で生産できるのだろう,と
あちらでの賃金の安さを感じずにはいられません。
これからの時代に必要なものは,安い商品ではなく,
自国の問題は自国で解決できる,地域で解決できる
社会の仕組みを作り直すことだと思います。
↑過去への執着ではなく,ここで新たな生き方を考えたいです。
今回は,スタッフ2名,参加者3名の少人数でのイベントでしたが,
こうして少しずつ上石津や緑の村公園,そしてこの古民家の良さを
知ってもらうことができるのはとても嬉しいことです。
↑作られたすだれはぼたん園の囲いになりました。
↑参加された皆さん,ありがとうございます!
書き込み:榎本
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