他地域に学ぶ その6
2008.06.10 |Category …活動報告
榎本です。
今回も引き続き,他地域への調査を行った際のご報告です。
今回は,2007年11月3日に訪れた京都府宮津市上世屋集落の
「丹後村おこし開発チーム」の活動を見に行きました。
これまでもお話してきましたが,茅葺きの「茅」とは,
屋根に使う材料の(主にイネ科)植物を呼ぶ総称です。
全国的には,ススキやヨシが使われることがほとんどですが,
この上世屋集落では,昔からササが材料として使われていました。

↑材料のササ。地元で調達されたそうです。
「丹後村おこし開発チーム」は,立命館大学経営学部の学生たちと
地元NPOによって活動が行われている団体です。
その他,立命館大学の他学部の学生や地元の高校生など
幅広い参加者が現地に訪れ,当日は約80名の参加がありました。
当日はかなりの参加者だったため,ササを運ぶ仕事ばかりでしたが,
地元の方々と学生が一緒になって,楽しそうに作業されていました。
また,地元には現役の笹葺き屋根職人さんがおられ,
その方の年齢はなんと83歳!
まだまだお元気で,当日も屋根に登って現場を仕切っておられました。

↑右が地元の職人さん。とても83歳とは思えません。
活動に関わる地元NPOの方にこれまでのお話を伺いました。
行政で管理できなくなった古民家を地元の団体が修理することとなり,
その後の活用も含めて今後の活動を行っていくそうですが,
これまでに4年の歳月が流れたということでした。
上石津の活動について色々とお話を聞いて頂きましたが,
「まだまだこれからだから焦らずにやっていこう」との
励ましの言葉を頂けたのが印象的でした。

↑熱心に作業に取り組む学生たち。
ここで聞いた興味深い話は,学生の関わり方にも色々あるという事です。
経営学部の学生は,古民家での人々の生活や文化などに興味があり,
理工学部の学生は,屋根や建物の構造について関心があるそうです。
それでも,それぞれの学生が自分たちの楽しみのために活動に関わり,
地元の方々と協力して作業する光景には感動しました。
この日は,屋根のてっぺんまで作業が終わりませんでしたが,
翌日にまた作業を継続して行うとのことでした。
これまでも,毎年少しずつササを刈り取っては修理をする,
という活動を数年に渡って続けてきたというお話でした。
名残惜しいですが,この日だけで見学を終え,帰路につきました。

↑この日の作業が終わりました。
参加者が,それぞれの興味関心や楽しみを実現させる場として,
色々な価値観を受け入れることができるのが理想ではないか,
ということに気付かされた調査でした。
丹後村おこし開発チームのホームページはこちら。
http://www.tangoweb.co.jp/tmkt/
過去の記事はこちら。
揖斐郡大野町の調査記事も一緒にご紹介します。
◆農村計画学研究室 近況報告◆
笹葺き民家 葺き替え作業 in 宮津市 [活動報告]
http://ruplan.blog.so-net.ne.jp/2007-11-14
茅葺き民家~in大野町&揖斐川町~ [活動報告]
http://ruplan.blog.so-net.ne.jp/2007-11-26
書き込み:榎本
今回も引き続き,他地域への調査を行った際のご報告です。
今回は,2007年11月3日に訪れた京都府宮津市上世屋集落の
「丹後村おこし開発チーム」の活動を見に行きました。
これまでもお話してきましたが,茅葺きの「茅」とは,
屋根に使う材料の(主にイネ科)植物を呼ぶ総称です。
全国的には,ススキやヨシが使われることがほとんどですが,
この上世屋集落では,昔からササが材料として使われていました。
↑材料のササ。地元で調達されたそうです。
「丹後村おこし開発チーム」は,立命館大学経営学部の学生たちと
地元NPOによって活動が行われている団体です。
その他,立命館大学の他学部の学生や地元の高校生など
幅広い参加者が現地に訪れ,当日は約80名の参加がありました。
当日はかなりの参加者だったため,ササを運ぶ仕事ばかりでしたが,
地元の方々と学生が一緒になって,楽しそうに作業されていました。
また,地元には現役の笹葺き屋根職人さんがおられ,
その方の年齢はなんと83歳!
まだまだお元気で,当日も屋根に登って現場を仕切っておられました。
↑右が地元の職人さん。とても83歳とは思えません。
活動に関わる地元NPOの方にこれまでのお話を伺いました。
行政で管理できなくなった古民家を地元の団体が修理することとなり,
その後の活用も含めて今後の活動を行っていくそうですが,
これまでに4年の歳月が流れたということでした。
上石津の活動について色々とお話を聞いて頂きましたが,
「まだまだこれからだから焦らずにやっていこう」との
励ましの言葉を頂けたのが印象的でした。
↑熱心に作業に取り組む学生たち。
ここで聞いた興味深い話は,学生の関わり方にも色々あるという事です。
経営学部の学生は,古民家での人々の生活や文化などに興味があり,
理工学部の学生は,屋根や建物の構造について関心があるそうです。
それでも,それぞれの学生が自分たちの楽しみのために活動に関わり,
地元の方々と協力して作業する光景には感動しました。
この日は,屋根のてっぺんまで作業が終わりませんでしたが,
翌日にまた作業を継続して行うとのことでした。
これまでも,毎年少しずつササを刈り取っては修理をする,
という活動を数年に渡って続けてきたというお話でした。
名残惜しいですが,この日だけで見学を終え,帰路につきました。
↑この日の作業が終わりました。
参加者が,それぞれの興味関心や楽しみを実現させる場として,
色々な価値観を受け入れることができるのが理想ではないか,
ということに気付かされた調査でした。
丹後村おこし開発チームのホームページはこちら。
http://www.tangoweb.co.jp/tmkt/
過去の記事はこちら。
揖斐郡大野町の調査記事も一緒にご紹介します。
◆農村計画学研究室 近況報告◆
笹葺き民家 葺き替え作業 in 宮津市 [活動報告]
http://ruplan.blog.so-net.ne.jp/2007-11-14
茅葺き民家~in大野町&揖斐川町~ [活動報告]
http://ruplan.blog.so-net.ne.jp/2007-11-26
書き込み:榎本
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