他地域に学ぶ その2
2008.05.25 |Category …活動報告
こんにちは,榎本です。
今回も,過去の調査等のご紹介をしたいと思います。
今日は,上石津での活動についての相談をするために
名古屋の起業支援ネットを訪れてお話をさせて頂いたことと,
岐阜県内で行政が管理する古民家として代表的な
下呂温泉合掌村を訪れてお話を伺った際の内容についてです。
まずは,2007年6月11日の名古屋での出来事からです。
現在では,自分の中での古民家(民俗資料館)の捉え方は少し変わりましたが,
以前は「地元の方が集える施設」を作ろうという思いが非常に強くありました。
地元の方が集まれる場所を作ること自体は,今でも思い描く希望ですが,
古民家で全てを準備してしまおうという考えがこの頃には強かったように思います。
そのため,どうすれば地元の方がここに集まってきてくれるだろうか,
そして自分たちと一緒に作業や体験活動を行ってくれるだろうか,
日常的に地元の方が集まりやすい場所づくりはどのようなものだろうか,
などと考えすぎたためか,一人でパンク状態になっていました。
そんな時,起業支援ネットの関戸さんに活動についての相談を聞いて頂き,
自分がどのような思いから上石津の活動を始めるようになったのか,
またその思いを実現させるためにどのようなことをすればいいのか,
そして自分一人で全てをやり遂げる必要はないということに気付かせて頂き,
その後の活動を行う上で大変貴重なヒントを頂くことができました。

↑起業支援ネットの事務所がある本陣小学校跡地。
自分の思いがあまりにも先走って地元の方に迷惑を掛けてしまうのでは,
という心配は,調査に訪れたばかりの頃から考えていたことですが,
この時は,正に自分の思いをどう実現するかばかり考えており,
自分にはできないことをお願いできる協力者を集め,力を借りるということが
考えつかない状態になっていたのではないか,と思います。
各自,得意分野を分担してそれぞれ協力していけばいいのだ,と気付き,
その後の活動がやりやすくなったことは言うまでもありません。
関戸さんには,大変お世話になりました。
その後も,時々お会いした時などに上石津のお話をしています。

↑地域との協働を目指す取り組みを続けておられる大先輩です。
起業支援ネットホームページ
http://www.npo-kigyo.net/
関戸美恵子氏ブログ
https://blog.canpan.info/sekido/
そして,次は下呂温泉合掌村へ調査に行った時のお話です。
上石津での活動を行うにあたり,緑の村公園の特徴からも考えて,
行政が管理する茅葺き民家施設に注目する必要があると思いました。
下呂市にある下呂温泉合掌村には,合掌造りの古民家がありますが,
上石津とは茅葺き屋根の作りが全く違ったものとなっています。
とは言え,茅葺き民家の維持管理を行政が行う点では共通しており,
施設としての活用の方法なども伺うために,現地を訪れました。

↑合掌村の入口。平日はひっそりとしていました。
茅葺き民家の屋根は,どれも維持管理状態が良いとは言い難い状態でした。
施設内には片手では数えられない茅葺き民家が移築されているため,
それも致し方ないことではあります。
金銭的な面から,茅葺き屋根の修復は十分行われないようですし,
それに加えて職人さんの人数もかなり少ないことが原因のようです。

↑民俗資料館として使われている旧岩崎家住宅。
施設内の古民家は,全て資料館や飲食店として使われていますが,
地域住民にとって身近な施設とは言い難い状況でしたし,
外部からの観光客で大盛況というわけでもないようでした。
しかし,貴重な合掌造り住宅を見学できるのは魅力的ですし,
部屋の間取りなどの解説も古民家内部に掲示されているなど,
来訪者が情報を得られるような配慮もされていました。

↑旧大戸家住宅。合掌村で一番の目玉です。

↑古民家の間取り。かなりの豪邸です。
緑の村公園でも,古民家をまずは開放し来訪者に見てもらえる状態にすること,
そして更に情報を得て帰ってもらえるような仕組み作りが必要だと感じました。
更に,県内や近隣県での取り組みについても詳しく情報を集めたいと思い,
他の地域にもこの先通い続けることとなります。それはまた次回。
下呂温泉合掌村ホームページ
http://www.city-gero.jp/kankou/gassyou/top.htm
当時の記事はこちら。
◆農村計画学研究室 近況報告◆
COMBi本陣 訪問 [活動報告]
http://ruplan.blog.so-net.ne.jp/2007-06-12
下呂調査報告 [活動報告]
http://ruplan.blog.so-net.ne.jp/2007-08-18
書き込み:榎本
今回も,過去の調査等のご紹介をしたいと思います。
今日は,上石津での活動についての相談をするために
名古屋の起業支援ネットを訪れてお話をさせて頂いたことと,
岐阜県内で行政が管理する古民家として代表的な
下呂温泉合掌村を訪れてお話を伺った際の内容についてです。
まずは,2007年6月11日の名古屋での出来事からです。
現在では,自分の中での古民家(民俗資料館)の捉え方は少し変わりましたが,
以前は「地元の方が集える施設」を作ろうという思いが非常に強くありました。
地元の方が集まれる場所を作ること自体は,今でも思い描く希望ですが,
古民家で全てを準備してしまおうという考えがこの頃には強かったように思います。
そのため,どうすれば地元の方がここに集まってきてくれるだろうか,
そして自分たちと一緒に作業や体験活動を行ってくれるだろうか,
日常的に地元の方が集まりやすい場所づくりはどのようなものだろうか,
などと考えすぎたためか,一人でパンク状態になっていました。
そんな時,起業支援ネットの関戸さんに活動についての相談を聞いて頂き,
自分がどのような思いから上石津の活動を始めるようになったのか,
またその思いを実現させるためにどのようなことをすればいいのか,
そして自分一人で全てをやり遂げる必要はないということに気付かせて頂き,
その後の活動を行う上で大変貴重なヒントを頂くことができました。
↑起業支援ネットの事務所がある本陣小学校跡地。
自分の思いがあまりにも先走って地元の方に迷惑を掛けてしまうのでは,
という心配は,調査に訪れたばかりの頃から考えていたことですが,
この時は,正に自分の思いをどう実現するかばかり考えており,
自分にはできないことをお願いできる協力者を集め,力を借りるということが
考えつかない状態になっていたのではないか,と思います。
各自,得意分野を分担してそれぞれ協力していけばいいのだ,と気付き,
その後の活動がやりやすくなったことは言うまでもありません。
関戸さんには,大変お世話になりました。
その後も,時々お会いした時などに上石津のお話をしています。
↑地域との協働を目指す取り組みを続けておられる大先輩です。
起業支援ネットホームページ
http://www.npo-kigyo.net/
関戸美恵子氏ブログ
https://blog.canpan.info/sekido/
そして,次は下呂温泉合掌村へ調査に行った時のお話です。
上石津での活動を行うにあたり,緑の村公園の特徴からも考えて,
行政が管理する茅葺き民家施設に注目する必要があると思いました。
下呂市にある下呂温泉合掌村には,合掌造りの古民家がありますが,
上石津とは茅葺き屋根の作りが全く違ったものとなっています。
とは言え,茅葺き民家の維持管理を行政が行う点では共通しており,
施設としての活用の方法なども伺うために,現地を訪れました。
↑合掌村の入口。平日はひっそりとしていました。
茅葺き民家の屋根は,どれも維持管理状態が良いとは言い難い状態でした。
施設内には片手では数えられない茅葺き民家が移築されているため,
それも致し方ないことではあります。
金銭的な面から,茅葺き屋根の修復は十分行われないようですし,
それに加えて職人さんの人数もかなり少ないことが原因のようです。
↑民俗資料館として使われている旧岩崎家住宅。
施設内の古民家は,全て資料館や飲食店として使われていますが,
地域住民にとって身近な施設とは言い難い状況でしたし,
外部からの観光客で大盛況というわけでもないようでした。
しかし,貴重な合掌造り住宅を見学できるのは魅力的ですし,
部屋の間取りなどの解説も古民家内部に掲示されているなど,
来訪者が情報を得られるような配慮もされていました。
↑旧大戸家住宅。合掌村で一番の目玉です。
↑古民家の間取り。かなりの豪邸です。
緑の村公園でも,古民家をまずは開放し来訪者に見てもらえる状態にすること,
そして更に情報を得て帰ってもらえるような仕組み作りが必要だと感じました。
更に,県内や近隣県での取り組みについても詳しく情報を集めたいと思い,
他の地域にもこの先通い続けることとなります。それはまた次回。
下呂温泉合掌村ホームページ
http://www.city-gero.jp/kankou/gassyou/top.htm
当時の記事はこちら。
◆農村計画学研究室 近況報告◆
COMBi本陣 訪問 [活動報告]
http://ruplan.blog.so-net.ne.jp/2007-06-12
下呂調査報告 [活動報告]
http://ruplan.blog.so-net.ne.jp/2007-08-18
書き込み:榎本
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