陶芸体験 ~その2
2009.02.01 |Category …活動報告
榎本です。
引き続き,陶芸体験の報告です。
今回は,窯入れから窯出しまでの作業についてです。
9月14日の作業後,窯入れを職員さんにお願いして帰宅しました。
次に緑の村公園を訪れるのは,窯の当番が回ってくる日です。
●3日目(9月26日)
夜の8時から朝の8時までの当番を担当しました。
この日は,スタッフ2名のみの参加となりました。
火の番は二交代制で,12時間ごとの交代になります。
現地に到着して,夜8時までの組と当番を交代します。
↑火が入って間もない登り窯です。
約1週間をかけて,登り窯内部の温度を上昇させていきます。
そのため,一日中火の番をしなければならないわけです。
今回は,順調に温度が上昇し,当初の予定より早く完成しそうでした。
↑1週間で使う薪の量はこの数倍!
火の番の仕事は,窯の焚き入れ口から薪を供給することですが,
窯の中が全く見えないため,タイミングを図るのが難しいです。
経験者のアドバイスでタイミングを見計らい,
一気に燃えかすを焚き入れ口に落とし,新しい薪を詰めます。
この一瞬の作業は,熱いわ慌ただしいわでとにかく大変です。
これが終わると,30分程度は特にすることもないので,
薪割りでもして次のタイミングを待ちます。
↑燃えかすを焚き入れ口に投入!
↑窯の温度が下がらないように,急いで薪を詰める!
↑無事に詰まって,ほっと一安心。
夜の間に,窯の温度はどんどん上昇し,予想を上回る好成績。
この調子だと,予定を1~2日早めて終了できそうとの話でした。
もう一度,終了間際に窯の様子を見に来たかったのですが,
やはり予想通りに作業は終了してしまい,
今年も窯の煙突から火が噴き出す姿は見られませんでした。
●4日目(10月11日)
そして,最後は完成した作品を窯から出す作業です。
この日は,スタッフ2名と参加者1名で行いました。
現地に到着すると,既に窯出しが終わっています。
我々の他に,作品を窯に入れた方々が約80名おり,
既にあらかたの作業を終えられたようでした。
自分たちの作品を慌てて探し,全て発見しました。
↑既に窯出しが終わっていました!
釉薬が流れたところや素焼きの時の凹凸などをなくすため,
研磨機を使って作品の仕上げ作業を行います。
↑綺麗に仕上げましょう♪
↑参加者全員の作品が揃いました!
今回の一連のイベントには,スタッフ2名,参加者3名が関わりましたが,
残念ながら当日には全員が揃うことはできませんでした。
作品は,後日それぞれの元に無事手渡されました。
登り窯での作品は,その時々の条件によって釉薬の色が変化するそうで,
今回はイメージ通りの色になったものやならなかったもの,
思いの外良い色になったものなど,その出来映えは様々でした。
これが,登り窯で陶芸作品を作る醍醐味なのだそうです。
陶芸体験の終了後,時山にある文化伝承館へもお邪魔しました。
ここでは,時山集落に昔から伝わる文化である
炭焼きや刺し子に関する資料が集められています。
また,刺し子に関するイベントも開催したい旨をお話したところ,
快く引き受けてくださいました。
冬期は積雪の関係でイベント開催が難しいそうですが,
春先以降に計画したいと考えています。
時山文化伝承館の紹介はこちら。
http://www5.ocn.ne.jp/~kamisyou/kanko/1_01.html
↑時山文化伝承館の外観。
陶芸体験は非常に長い時間をかけて行われましたが,
緑の村公園では,短時間で作成できるガス窯での体験もあります。
書き込み:榎本